契約中の電力会社が分からない!5分でわかる確認方法4選

【結論】契約中の電力会社は、4つの方法で確実に特定可能。
確認後は「お客様番号」「供給地点特定番号」を必ず控えておきましょう。

この記事で分かること
  • おすすめする人:引っ越し前後の人/電気代を見直したい人/家族任せで契約内容が不明な人
  • メリット:5分で確認可能、トラブル防止・契約手続きがスムーズ
  • デメリット/注意点:契約者本人以外では詳細を聞けない。送配電事業者の問い合わせには本人確認が必要。

「引っ越しが決まったから、今の電力会社に解約の連絡をしないと…」「電気代を見直したいけど、そもそもどこと契約しているんだっけ?」

このように、ご自身が契約している電力会社が分からず、お困りではありませんか?特に、これまで電気の契約を家族に任せていたり、初めて一人暮らしや引っ越しを経験したりする方にとっては、何から手をつければいいか分からず不安になりますよね。

でも、ご安心ください。契約中の電力会社は、いくつかの簡単なステップで必ず確認できます。検針票や請求書が手元になくても大丈夫です。

この記事では、契約中の電力会社が分からないときに、誰でも5分でできる4つの確認方法を、分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの不安はスッキリ解消され、落ち着いて次の手続きに進めるようになります。

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【忙しい人向け】1分で読める要約

電力自由化以降、複数の電力会社が存在するため「自分がどこと契約しているか分からない」人が増えています。
しかし、検針票・支払い履歴・管理会社・地域送配電事業者への問い合わせのいずれかで必ず確認可能。
特に「送配電事業者への電話問い合わせ」は最終かつ確実な方法です。
契約先が判明したら、「お客様番号」と「供給地点特定番号」を控えておくことで、引っ越し・乗り換えもスムーズに進みます。

目次

【方法1】手元で確認!検針票やWeb明細をチェック

この章のポイント
  • 最も正確な情報源であり、契約先・お客様番号・供給地点特定番号が全て確認可能。
  • 紙の検針票が廃止される傾向があるため、マイページ登録が推奨。
  • メール検索キーワード「電気料金」「ご契約ありがとうございます」でログイン情報を発見できる。

最も確実で手っ取り早いのが、手元にある書類を確認する方法です。毎月ポストに投函される「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」や、郵送またはWebで届く「請求書」には、契約情報がすべて記載されています。

まず、書類の上部や目立つ位置に記載されている会社名を探してください。「東京電力エナジーパートナー」や「〇〇ガス」「△△でんき」といった形で、契約先の電力会社名が必ず明記されています。さらに、引っ越しや乗り換え手続きに必要となる「お客様番号」や「供給地点特定番号」といった重要な情報も一緒に確認できます。

最近ではペーパーレス化が進み、紙の検針票が発行されないケースも増えています。その場合は、電力会社のマイページや、契約時に登録したメールアドレスの受信ボックスを確認してみましょう。「電気料金のお知らせ」や「ご契約ありがとうございます」といった件名のメールを検索すれば、Web明細へのログイン情報や契約時の通知が見つかるはずです。

【方法2】支払い履歴で確認!クレジットカード・銀行口座の明細

この章のポイント
  • クレジット・口座振替の明細には必ず支払い先(電力会社名)が記載。
  • 明細検索キーワード「デンリョク」「でんき」「ENEGATE」などが有効。
  • 金融機関の明細保存期間(1〜2年)を過ぎると履歴が見られなくなる。

「検針票なんて見たことがないし、Web明細のIDもパスワードも分からない…」という方も多いでしょう。そんな時は、毎月の電気料金を支払っている方法を思い出してみてください。

クレジットカード払いや口座振替を利用している場合、その利用明細には必ず支払い先の名前が記録されています。クレジットカード会社のWeb明細や銀行の通帳アプリを開き、「ご利用明細」や「引き落とし履歴」を確認してみましょう。

そこには「トウキョウデンリョク」や「カンサイデンリョク」、「CDエナジーダイレクト」といったように、電気料金の支払い先である電力会社名が記載されているはずです。これがあなたの契約している電力会社です。この方法は、手元に書類が一切なくてもスマートフォン一つで確認できるため、非常にスピーディーです。ただし、会社名しか分からないことが多いため、お客様番号などが必要な場合は次のステップに進みましょう。

【方法3】住まいで確認!賃貸なら管理会社や大家さんに問い合わせ

この章のポイント
  • 一括受電契約(高圧一括受電)物件では、入居時点で電力会社が指定済み。
  • 管理会社は物件のインフラ台帳を保有しており、契約情報を把握。
  • 入居者個人で乗り換え不可の物件も存在する。

賃貸マンションやアパートにお住まいの場合、不動産の管理会社や大家さんが契約情報を把握していることがあります。方法1と2で電力会社が判明しなかった場合は、遠慮なく問い合わせてみましょう。

特に、建物全体で電気を一括契約する「高圧一括受電契約」という形態をとっている物件があります。この場合、入居者が個別に電力会社を選ぶことはできず、管理会社や大家さんが指定した電力会社と契約することになります。自分では契約したつもりがなくても、入居と同時に契約が始まっているケースです。

問い合わせる際は、「引っ越し手続きのため、現在契約している電力会社の名称を教えていただけますでしょうか」と伝えればスムーズです。管理会社や大家さんは物件のインフラ情報を管理しているため、確実な情報源となります。

【方法4】最終手段!地域の電力会社(送配電事業者)に問い合わせ

この章のポイント
  • 送配電事業者は電線網を管理しており、住所から契約電力会社を照会可能。
  • 日本全国で10の地域会社が担当(例:関東=東京電力パワーグリッド)。
  • 問い合わせには住所・契約者氏名・電話番号が必要。

これまでの方法をすべて試しても分からなかった場合の最終手段が、お住まいの地域を管轄する「送配電事業者」への問い合わせです。

少し専門的になりますが、日本の電力システムは、電気を販売する「小売電気事業者」と、電線を管理して電気を各家庭に届ける「送配電事業者」に分かれています。私たちが契約するのは前者ですが、実際に電気を物理的に管理しているのは後者です。

つまり、あなたがどの電力会社(小売電気事業者)と契約していようとも、地域の送配電事業者は、あなたの住所に誰が電気を供給しているかを必ず把握しています。自分の住所と氏名を伝えれば、契約中の電力会社名を教えてもらうことができます。これは最も確実な方法と言えるでしょう。

お住まいのエリアごとの主要な送配電事業者は以下の通りです。

エリア送配電事業者名
北海道北海道電力ネットワーク株式会社
東北東北電力ネットワーク株式会社
関東・甲信越・静岡(富士川以東)東京電力パワーグリッド株式会社
中部・長野・岐阜・静岡(富士川以西)中部電力パワーグリッド株式会社
北陸北陸電力送配電株式会社
関西関西電力送配電株式会社
中国中国電力ネットワーク株式会社
四国四国電力送配電株式会社
九州九州電力送配電株式会社
沖縄沖縄電力株式会社

電力会社が判明!次に確認すべき2つの重要番号

無事に契約先の電力会社が判明したら、引っ越しや乗り換えの手続きをスムーズに進めるために、以下の2つの番号も併せて確認しておきましょう。これらの番号は、検針票やWeb明細で確認できます。もし分からなければ、判明した電力会社のカスタマーセンターに問い合わせれば教えてもらえます。

お客様番号とは?

お客様番号は、電力会社が契約者一人ひとりを識別するために割り振っている固有の番号です。電力会社に問い合わせをする際、この番号を伝えることで本人確認がスムーズになり、手続きを迅速に進めることができます。電力会社によっては「ご契約番号」などと表記されている場合もあります。

供給地点特定番号とは?

供給地点特定番号は、電気が供給されている場所(つまり、あなたの家)を特定するための、全国共通の22桁の番号です。「電気の住所」のようなものと考えると分かりやすいでしょう。

この番号は、電力会社の乗り換えや、引っ越し先で新たに電気を契約する際に必ず必要となる非常に重要な情報です。他人に知られると、勝手に契約を変更されてしまうリスクもあるため、取り扱いには注意が必要です。信頼できる電力会社の手続き以外で、安易に第三者に教えないようにしましょう。

電力会社が分からない時によくある質問

ここでは、電力会社が分からない時によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

賃貸マンションですが、どの方法で調べるのが早いですか?

まずはポストに届いている検針票を探すのが最も早いです。見つからなければ電気料金を支払っているクレジットカードや銀行口座のWeb明細を確認しましょうそれでも判明しない場合はマンションの管理会社に問い合わせるのが確実でスムーズです。

引っ越し手続きで急いでいます。すぐに調べる方法は?

手元に検針票などの書類が一切ない場合、【方法2】クレジットカードのWeb明細や銀行アプリの引き落とし履歴を確認するのが最もスピーディーです。多くの場合、スマートフォン上で数分で確認できます。それでも分からず、時間に余裕がない場合は、最終手段である【方法4】地域の送配電事業者へ電話で直接問い合わせるのが最も確実です。

家族名義で契約しているようなのですが…

ご家族など、ご自身以外の名義で契約している場合、プライバシー保護の観点から、契約者本人でないと詳細な情報を教えてもらえないことがほとんどです。まずは契約者であるご家族に直接確認してみましょう。それが難しい場合は、契約者の方から電力会社に問い合わせてもらうか、ご家族に同席してもらった上であなたが電力会社に電話をかけるといった方法をとる必要があります。

よく分からないまま契約が変わってしまったかも…

「電気料金が安くなります」といった電話勧誘や訪問販売で、意図せず契約先が変わってしまっているケースも稀にあります。もし心当たりがある場合は、まずはこの記事で紹介した方法で現在の契約先を確認してください。万が一、知らない会社と契約していた場合は、契約書面などを確認し、必要であればお近くの消費生活センターに相談することをおすすめします。供給地点特定番号などの個人情報は、安易に教えないことがトラブル防止に繋がります。

まとめ

契約中の電力会社が分からなくても、慌てる必要はありません。今回ご紹介した4つの方法のいずれかを試せば、必ず契約先を特定することができます。

  • 検針票やWeb明細で確認する
  • クレジットカードや銀行口座の支払い履歴を調べる
  • 賃貸なら管理会社や大家さんに問い合わせる
  • 最終手段として地域の送配電事業者に電話する

契約先が判明したら、引っ越しや乗り換えに必要な「お客様番号」と「供給地点特定番号」も忘れずに控えておきましょう。

この機会は、ご自身の電気の使い方や料金プランを見直す絶好のチャンスです。よりお得で、あなたのライフスタイルに合った電力会社へ乗り換えることも検討してみてはいかがでしょうか。

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