除湿機の電気代は月いくら?エアコンより安い?【5つの節約術と選び方】

除湿機の電気代は月いくら

「梅雨の時期、洗濯物が乾かなくて生乾き臭が気になる…」

「冬は窓の結露がひどくてカビが生えないか心配…」

そんな悩みを解決してくれるのが除湿機ですよね。しかし、いざ購入を考えると、「つけっぱなしにしたら電気代がものすごく高くなるんじゃないか」「夫にはエアコンの除湿機能で十分と言われてしまう…」といった不安が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。除湿機はあなたのライフスタイルと使う季節に合わせて正しく選び、少しの工夫で賢く使えば、エアコンよりも電気代を安く抑えられ、家事のストレスを劇的に減らしてくれる最強の時短家電なのです。

この記事では、除湿機の電気代に関するあらゆる疑問を解消します。

  • 除湿機の方式別の電気代(1時間・1日・1ヶ月)
  • エアコンの除湿機能とのコスト&性能の徹底比較
  • すぐに実践できる効果的な節約術5選
  • ライフスタイル別(一人暮らし、子育て世帯など)に最適な除湿機の選び方

この記事を読み終える頃には、電気代の不安は解消され、あなたのご家庭にピッタリの一台が明確になっているはずです。さあ、一緒に電気代を気にせず、カラッと快適な毎日を手に入れましょう。

この記事でわかること
  • 最も電気代が安いのは「コンプレッサー式」除湿機(1時間あたり約5.6円)
  • エアコンの再熱除湿は除湿機より電気代が高いケースも
  • サーキュレーター併用やフィルター掃除などの節電術で最大20%の節約が可能
  • 用途・季節・ライフスタイルに応じた「方式選び」が節電のカギ
  • 部屋干しでは除湿機が「電気代・柔軟性」のバランスで最も優秀
1分で読める記事まと

除湿機は「電気代が高そう」と敬遠されがちですが、実は使い方と選び方次第でエアコンより安く、快適な湿度管理ができる優秀家電です。この記事では、方式別の電気代(1時間〜1ヶ月)、エアコンとのコスト比較、部屋干し対策としての実力、ライフスタイル別おすすめモデル、さらに今日からできる節約術まで網羅。正しく選び、賢く使えば、電気代を抑えつつカビや結露の悩みから解放されます!

目次

そもそも除湿機ってどんな家電?3つの方式を徹底解説

そもそも除湿機ってどんな家電?3つの方式を徹底解説

除湿機と一言でいっても、実は大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ除湿の仕組みや得意な季節、電気代が異なります。まずは、この違いを理解することが、最適な一台を見つけるための第一歩です。

コンプレッサー式 – 梅雨・夏に強い省エネタイプ

コンプレッサー式は、エアコンの除湿(ドライ)機能と同じ仕組みで湿気を取り除きます。本体内部で冷媒を循環させ、湿った空気を冷やして水分を結露させることで除湿します。

最大のメリットは、消費電力が少なく電気代が安いこと。特に気温と湿度が高い梅雨や夏場にパワフルな除湿能力を発揮します。一方、空気を冷やす仕組みなので、気温が低い冬場は除湿能力が落ちやすいというデメリットも。また、コンプレッサーが動作するため、運転音がやや大きい傾向にあります。

デシカント式 – 冬の結露対策の心強い味方

デシカント式は、本体に内蔵された乾燥剤(ゼオライト)に水分を吸着させ、ヒーターで温めて水分を水滴に変える仕組みです。

ヒーターを使うため消費電力は高めですが、気温に左右されず冬場でも安定した除湿能力を維持できるのが最大の強みです。運転音も比較的静かで、本体が軽量・コンパクトなモデルが多いのも魅力。ただし、ヒーターを使う分、室温が3~8℃ほど上昇するため、夏場の使用には向きません。冬の結露対策や、部屋干しメインで使いたい方におすすめです。

ハイブリッド式 – 一年中おまかせの優等生

ハイブリッド式は、その名の通りコンプレッサー式とデシカント式の両方の機能を搭載したタイプです。夏場はコンプレッサー式で省エネ運転、冬場はデシカント式でパワフルに除湿と、季節に合わせて最適な方式を自動で切り替えてくれます。

一年を通して効率よく使える万能タイプですが、2つの仕組みを搭載しているため、本体価格が高く、サイズも大きく重くなる傾向があります。予算に余裕があり、季節を問わず常に最高のパフォーマンスを求める方には最適な選択肢と言えるでしょう。

【一覧表】3つの方式のメリット・デメリットまとめ

それぞれの特徴を一覧表にまとめました。ご自身の主な使用目的や季節と照らし合わせてみてください。

方式仕組みメリットデメリット得意な季節
コンプレッサー式空気を冷やして湿気を取る電気代が安い
・除湿能力が高い
・室温が上がりにくい
・冬場は能力が落ちる
・運転音が大きい
・本体が重い
梅雨・夏
デシカント式乾燥剤で湿気を吸着冬場でもパワフル
・運転音が静か
・軽量でコンパクト
・電気代が高い
・室温が上がる
秋・冬
ハイブリッド式両方の機能を搭載一年中効率的
・省エネ性能が高い
・本体価格が高い
・本体が大きく重い
一年中
この章のポイント
  • コンプレッサー式:夏に強く電気代も安いが冬に弱い
  • デシカント式:冬の結露対策に最適だが電気代は高め
  • ハイブリッド式:高価だが一年中対応できる万能タイプ

除湿機には「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」があり、得意な季節と電気代が全然違います!季節や使い方に合った方式を選べば、ムダな電気代はグッと減ります。

【つけっぱなしはNG?】除湿機の電気代を徹底計算!1時間・1日・1ヶ月の料金目安

【つけっぱなしはNG?】除湿機の電気代を徹底計算!1時間・1日・1ヶ月の料金目安

「結局、うちの使い方だと電気代は月いくらになるの?」という疑問にお答えします。ここでは、具体的な電気代の計算方法と、方式別の料金目安を見ていきましょう。

電気代の計算方法

家庭の電化製品の電気代は、以下の式で簡単に計算できます。

消費電力(kW) ÷ 1,000 × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

※1kW = 1,000W
※電気料金単価は、契約プランにより異なりますが、ここでは公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(2024年5月時点)で計算します。

参考:https://www.eftc.or.jp/qa/

【方式別】除湿機の電気代比較表(1時間・1日・1ヶ月)

方式ごとに代表的な消費電力をもとに電気代を試算しました。つけっぱなしにした場合のコスト感も把握しておきましょう。

方式消費電力(目安)1時間8時間/日24時間/日1ヶ月(8時間/日)
コンプレッサー式180W約5.6円約44.8円約134.4円約1,344円
デシカント式460W約14.3円約114.4円約343.2円約3,432円
ハイブリッド式225W (※)約7.0円約56.0円約168.0円約1,780円

※ハイブリッド式は夏場のコンプレッサー運転を想定した消費電力です。

この表から、コンプレッサー式が最も経済的であることが一目瞭然です。デシカント式はコンプレッサー式の2倍以上の電気代がかかる可能性があります。

「つけっぱなし」24時間運転した場合の電気代は?

もし除湿機を24時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月の電気代は以下のようになります。

  • コンプレッサー式: 約134.4円/日 × 30日 = 約4,032円
  • デシカント式: 約343.2円/日 × 30日 = 約10,296円

24時間運転は現実的ではありませんが、この金額を見ると、やはり必要な時だけ効率的に使うことがいかに重要かがわかります。タイマー機能などを活用し、無駄な運転は避けるようにしましょう。

この章のポイント
  • コンプレッサー式:1時間あたり約5.6円、月1,344円
  • デシカント式:約14.3円/h、月3,432円とやや高め
  • ハイブリッド式:約7円/h、バランス型

電気代を気にするなら「つけっぱなし」はNG!タイマー機能と必要時間の見極めがカギです。

💧 除湿機の電気代セルフ診断

あなたの除湿機、無駄に電気を使っていませんか?10の質問でチェックしてみましょう!












【どっちが安い?】除湿機 vs エアコン除湿!コストと利便性を徹底比較

【どっちが安い?】除湿機 vs エアコン除湿!コストと利便性を徹底比較

「エアコンの除湿機能があるから、わざわざ除湿機を買う必要はないのでは?」これは多くの方が抱く疑問です。ここでは、電気代と利便性の両面から、どちらがご家庭にとって最適かを見ていきましょう。

実は、エアコンの除湿機能にも「節電型」「高コスト型」があります。除湿機とどちらがお得か、じっくり比べてみましょう。

エアコンの除湿機能は3種類!それぞれの特徴と電気代

実は、エアコンの除湿機能には主に3つのタイプがあり、それぞれ電気代が大きく異なります。

  1. 弱冷房除湿: 部屋の温度を少し下げながら除湿する最も一般的なタイプ。消費電力は比較的低く、1時間あたり約6.2円(消費電力200W想定)と経済的です。ただし、肌寒い日には寒く感じることがあります。
  2. 再熱除湿: 冷やして湿気を取った空気を、再び温めてから室内に戻すタイプ。室温が下がらないため快適ですが、温める工程で多くの電力を使うため、1時間あたり約15.5円(消費電力500W想定)と電気代は高額になります。
  3. ハイブリッド除湿: 弱冷房除湿と再熱除湿を組み合わせ、室温をキープしながら効率的に除湿するタイプ。比較的新しい高性能モデルに搭載されており、電気代は両者の中間程度です。

【結論】電気代が安いのはどっち?

部屋干しなど特定の用途で使う場合、電気代が最も安いのはコンプレッサー式の除湿機(約5.6円/時)です。次に安いのがエアコンの弱冷房除湿(約6.2円/時)となります。

ただし、エアコンの再熱除湿(約15.5円/時)は、デシカント式除湿機(約14.3円/時)よりも高くなる可能性があり、最も電気代がかかる選択肢と言えます。電気代だけを考えるなら、肌寒い日にエアコンの再熱除湿を使うのは避けるのが賢明です。

使い分けが肝心!除湿機とエアコンの最適な役割分担

電気代だけでなく、それぞれの得意なことを理解して使い分けるのが最もスマートです。

冬の結露対策(デシカント式が最適)

エアコンの除湿が向いているケース

  • リビングなど広い空間全体を、涼しくしながら除湿したい真夏日
  • 在宅中で、部屋の温度も快適に保ちたい時

除湿機が向いているケース

  • 洗濯物の部屋干しなど、局所的に素早く乾燥させたい時
  • クローゼットや脱衣所、北側の部屋など特定の場所を集中除湿したい時
  • 室温を下げたくない梅雨時や秋口
この章のポイント
  • エアコン(弱冷房除湿):約6.2円/h
  • エアコン(再熱除湿):約15.5円/h と最も高い
  • 除湿機(コンプレッサー式):約5.6円/h

「肌寒い日」は除湿機に、「暑い日」はエアコンに。使い分けが賢さの秘訣です。

部屋干しの最強パートナーは?除湿機 vs 浴室乾燥機 vs 衣類乾燥機

部屋干しの最強パートナーは?除湿機 vs 浴室乾燥機 vs 衣類乾燥機

部屋干しの手段は除湿機だけではありません。浴室乾燥機や衣類乾燥機も選択肢になります。それぞれのコストとメリット・デメリットを比較してみましょう。

【コスト比較表】乾燥手段ごとの電気代と時間の違い

乾燥方法1回あたりの電気代(目安)乾燥時間(目安)メリットデメリット
除湿機+サーキュレーター約20~40円2~4時間電気代が圧倒的に安い
・設置場所が自由
・乾くまでに時間がかかる
・室内に湿気が残ることがある
浴室乾燥機約80~120円2~3時間・浴室のカビ予防もできる
・花粉やホコリが付かない
・電気代が高い
・乾燥中は入浴できない
衣類乾燥機(電気式)約30~60円1~2時間乾燥時間が最も短い
・天候に左右されない
・タオルがふんわり仕上がる
・本体価格が高い
・設置スペースが必要
・衣類が傷みやすいことがある

メリット・デメリットで見る最適な選択肢

この比較から、ご家庭の優先順位によって最適な選択肢が変わることがわかります。

  • とにかくランニングコストを抑えたいなら、迷わず「除湿機」です。
  • 共働きなどで乾燥時間を少しでも短縮したいなら「衣類乾燥機」が頼りになります。
  • 浴室のカビ対策も同時に行いたいなら「浴室乾燥機」が便利です。

初期投資を抑えつつ、毎月の電気代を節約したい佐藤さんのようなご家庭には、除湿機が最もバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。


この章のポイント
  • 電気代:除湿機(20〜40円)<衣類乾燥機(30〜60円)<浴室乾燥機(80〜120円)
  • 時間:衣類乾燥機最速/除湿機はサーキュレーター併用でカバー可能
  • 設置制限:浴室乾燥機=固定式、除湿機=自由設置

「コスパ重視」は除湿機、「時短重視」は乾燥機、「浴室利用」なら浴室乾燥機が正解です。

【最新版】プロが選ぶ!ライフスタイル別おすすめ除湿機

【最新版】プロが選ぶ!ライフスタイル別おすすめ除湿機

ここでは、あなたのライフスタイルに合わせた最適な除湿機の選び方と、具体的なおすすめモデルをご紹介します。

【一人暮らし・ワンルーム】コンパクト&静音性重視モデル

ワンルームでは、運転音の大きさと設置スペースが課題になります。そこでおすすめなのが、静音性に優れたコンパクトなコンプレッサー式、またはデシカント式です。シャープの「CVS60」やアイリスオーヤマの「KIJD-P20」 衣類乾燥除湿機 2L(デシカント式) などは、場所を取らず、就寝中も気になりにくい静音設計が魅力です。

【子育て世帯・共働き】大容量&衣類乾燥スピード重視モデル

まさに佐藤さんのようなご家庭に最適です。洗濯物が多い子育て世帯では、パワフルな衣類乾燥機能と大容量タンクが必須。パナソニックのハイブリッド式「F-YEX120B」は、一年中効率的に使え、ナノイーXで部屋干し臭を抑制する機能も搭載。また、お子様のいたずら防止にチャイルドロック機能が付いているかも重要なチェックポイントです。

【ペットのいるご家庭】空気清浄&脱臭機能付きモデル

ペットのいるご家庭では、湿気だけでなくニオイや抜け毛も気になりますよね。そんな時は、空気清浄機能や脱臭フィルターを搭載したモデルがおすすめです。ダイキンの「MCZ70Y-T」のような除加湿空気清浄機や、シャープのプラズマクラスター搭載モデルは、ペット臭を抑え、舞い上がった毛やホコリをキャッチしてくれます。

【冬の結露・カビ対策】低温に強いデシカント式モデル

冬場の窓の結露や、北側の部屋のカビに悩んでいる方には、低温下でも除湿能力が落ちないデシカント式一択です。パナソニックの「F-YZX60B」などのモデルは、軽量で持ち運びやすく、結露が発生しやすい場所にピンポイントで設置するのに最適。ヒーター機能で少し部屋が暖まるのも、冬場には嬉しいポイントです。

この章のポイント
  • ワンルーム:静音・コンパクトなコンプレッサー式
  • 子育て世帯:大容量&スピード重視のハイブリッド式
  • ペット家庭:空気清浄機能付きモデル
  • 冬の結露:デシカント式が低温下で威力発揮

人気より家族構成と悩みを軸に選びましょう。それが後悔しない買い方です。

🆚 除湿機の方式別 比較表

どれを選べばいい?迷ったらこの表で“電気代・得意季節・乾燥力”を比較しましょう。

方式 電気代(目安) 得意な季節 メリット 注意点
コンプレッサー式 約5.6円/h 春〜秋(高温時) 電気代が安く除湿力も高い 冬は除湿力が低下
デシカント式 約14.3円/h 冬(低温時) 寒くても使える・静音 消費電力が高く室温上昇
ハイブリッド式 約7円/h オールシーズン バランス型・自動切替機能あり 価格がやや高め

🎯 ライフスタイル別おすすめモデル

🏠 一人暮らし・静音重視

  • モデル例:シャープ CV-P71
  • 方式:コンプレッサー式
  • 特徴:7L除湿・静音設計・省スペース
  • 価格帯:1.5〜2万円台

👶 子育て家庭・部屋干し用

  • モデル例:パナソニック F-YHVX120
  • 方式:ハイブリッド式
  • 特徴:衣類乾燥特化・AI自動運転
  • 価格帯:4〜5万円台

🐶 ペットと暮らす家庭

  • モデル例:アイリスオーヤマ DCE-6515
  • 方式:コンプレッサー式+空気清浄
  • 特徴:除菌フィルター・静音モード
  • 価格帯:1.2〜1.8万円

❄ 結露対策・冬中心

  • モデル例:コロナ CD-H1023
  • 方式:デシカント式
  • 特徴:低温除湿・衣類乾燥モード付き
  • 価格帯:2〜3万円台

👉 ポイントは「電気代×使う季節×目的」!ライフスタイルにぴったりの1台を選びましょう。

今日からできる!除湿機の電気代を賢く節約する5つの方法

今日からできる!除湿機の電気代を賢く節約する5つの方法

最適な一台を選んだら、次は使い方をマスターして電気代をさらに節約しましょう。誰でも簡単にできる5つの方法をご紹介します。

高性能な機種を買っても、使い方が間違っていたら意味がありません。すぐできる節約の基本はこちら!

1. サーキュレーター・扇風機との併用で乾燥効率アップ

これは最も効果的な節約術です。除湿機だけでは、部屋の中で湿気が溜まる場所と乾燥する場所ができてしまい、全体の除湿に時間がかかります。サーキュレーターを併用して空気を循環させることで、除湿効率が飛躍的にアップし、結果的に除湿機の運転時間を短縮でき、10~20%の節電に繋がります。洗濯物の真下に置いて下から風を送るのが特に効果的です。

2. フィルター掃除は2週間に1回!見逃しがちな基本のキ

除湿機のフィルターにホコリが詰まると、空気の通り道が妨げられ、除湿効率が著しく低下します。これにより、余計な電力を消費してしまうのです。2週間に1回を目安にフィルターを掃除するだけで、消費電力を約5~10%削減できると言われています。掃除機でホコリを吸い取るだけで十分なので、必ず実践しましょう。

3. 部屋を閉め切って運転するのが大原則

除湿運転中に窓やドアが開いていると、外から次々と湿気が入ってきてしまい、いつまでたっても除湿が完了しません。これでは電気代を無駄に垂れ流しているのと同じです。除湿機を使う際は、必ず部屋を閉め切り、限られた空間で効率的に運転させましょう。古い家で隙間が気になる場合は、隙間テープなどで対策するのも有効です。

4. 洗濯物の干し方を工夫する

部屋干しの際は、干し方一つで乾くスピードが大きく変わります。洗濯物同士の間隔はこぶし一つ分以上空け、風の通り道を作りましょう。長い衣類を両端に、短い衣類を中央に干す「アーチ干し」をすると、空気の流れが生まれやすくなり、効率的に乾燥できます。

5. 適切な湿度設定を心がける

カビを気にするあまり、湿度を下げすぎるのは禁物です。人が快適に過ごせる湿度は40~60%と言われており、これ以下に設定すると除湿機が過剰に運転し、電気代がかさむだけでなく、肌や喉の乾燥を招くことも。多くの機種に搭載されている「自動運転モード」を活用すれば、常に最適な湿度を保ってくれるのでおすすめです。

この章のポイント
  • サーキュレーターと併用で乾燥効率UP(10〜20%節電)
  • フィルター掃除を2週に1度で最大10%削減
  • 部屋を閉め切ることで湿気流入を防止
  • 「アーチ干し」などの干し方テクで時短
  • 自動運転モードで湿度40〜60%に保つ

「置き方」と「空気の流れ」を意識すれば、電気代は自然と下がります!

除湿機の電気代に関するQ&A

最後に、よくある質問にお答えします。

10年前の除湿機、買い替えた方がお得?

長期的に見れば、買い替えた方が断然お得になる可能性が高いです。
近年の除湿機は省エネ性能が飛躍的に向上しています。例えば、10年前のコンプレッサー式(消費電力350W)と最新の省エネモデル(消費電力180W)を比較すると、電気代はほぼ半分になります。初期投資はかかりますが、毎月の電気代の差を考えれば、数年で元が取れる計算になることも少なくありません。

つけっぱなしにすると火事などの危険性はない?

基本的に安全に設計されていますが、注意は必要です。
現在の製品は、タンクが満水になると自動で停止したり、異常な温度上昇を防いだりする安全機能が搭載されています。しかし、フィルターにホコリが溜まったまま使用を続けると、モーターに負荷がかかり過熱の原因になることも。電源コードの劣化や、本体の上に物を置かないなど、基本的な注意点を守り、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

除湿機の電気代まとめ

除湿機の電気代は、多くの方が思うほど高くはありません。むしろ、「コンプレッサー式」を選び、「エアコンの再熱除湿」を避けるなど、正しい知識を持てば、他の乾燥方法よりずっと経済的に運用できます。

大切なのは、ご自身のライフスタイル(部屋干しの頻度、使用する季節)に合った方式を選び、サーキュレーターの併用やこまめなフィルター掃除といった節約術を実践することです。

この記事を参考に、あなたのご家庭に最適な一台を見つけ、電気代の心配から解放された、カラッと快適な毎日を手に入れてください。

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