【月々112円?】キッチンの換気扇、つけっぱなしの電気代と節約術

キッチン換気扇のつけっぱなしは、電気代より健康・家の保全効果が圧倒的に高い。
月100円台で空気と資産を守る、コスパ最強の習慣です。

この記事でわかる重要な3つのポイント
  • おすすめする人:湿気・ニオイが気になる家庭、24時間換気がない住宅
  • メリット:カビ防止、空気清浄、健康維持、電気代の安さ
  • 注意点:フィルター清掃を怠ると効率低下・電力消費増

「料理の後のニオイや湿気がこもるのは嫌だけど、換気扇をずっとつけっぱなしにするのは電気代がもったいないかも…」
キッチンの換気扇が「ジー」と回る音を聞くたびに、そんな風に感じていませんか?特に最近は電気料金の値上げも気になるところですよね。

しかし、実はキッチンの換気扇の電気代は、あなたが思っているよりもずっと安いかもしれません。月々わずかな負担で、電気代の心配をすることなく、家と家族の健康を守れるとしたらどうでしょう?

この記事を最後まで読めば、あなたの家の換気扇にかかる具体的な電気代がわかり、つけっぱなしにすることへの不安や罪悪感がすっかり解消されます。さらに、掃除を含めた明日から実践できる賢い節約術も身につき、いつでも清潔で快適なキッチンを維持できるようになります。

【忙しい人向け】1分で読める要約

キッチンの換気扇を24時間つけっぱなしにしても、電気代は月約112円(弱運転時)と驚くほど安価。
むしろ停止するよりも、カビ・結露防止や空気清浄の観点から「つけっぱなしの方が家と健康に良い」。
電気代をさらに抑えるには「モード切替」「定期清掃」「給気口の確保」「DCモーター型への交換」が有効。
電気代を気にして消すより、“回し続ける方が得で安全”な家電です。

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目次

キッチンの換気扇、24時間つけっぱなしの電気代は意外と安い!

結論から言うと、キッチンの換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、多くの場合、月々わずか数百円程度です。まずはその具体的な計算方法と、他の家電製品との比較を見ていきましょう。

結論

キッチンの換気扇は「省エネ家電」の代表格です。
5W程度の低出力モーターで稼働するため、24時間稼働しても月100円前後なので
比較すると、エアコン月7,600円・浴室乾燥3,600円・こたつ2,400円と圧倒的な安さです。
その為、電気代を理由に換気を止める必要はほぼありません。
むしろ停止による湿気・臭気・カビ発生の方がリスクです。

つけっぱなしの電気代は月々わずか数百円から

電気代は、以下の簡単な式で計算できます。

消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

ここでは、2025年10月時点の目安として、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価31円/kWhで計算してみましょう。キッチンの換気扇(レンジフード)の消費電力は、運転モードによって大きく異なります。

  • 弱運転(常時換気モード):消費電力5Wの場合
    0.005kW × 24時間 × 30日 × 31円/kWh = 約112円/月
  • 強運転(調理時):消費電力40Wの場合
    0.04kW × 24時間 × 30日 × 31円/kWh = 約893円/月

このように、調理時以外は「弱運転」や「常時換気モード」にしておけば、24時間つけっぱなしにしても電気代は非常に安いことがわかります。

他の家電と電気代を比べてみよう

換気扇の電気代がいかに安いか、他の家電製品と比較すると一目瞭然です。

家電製品稼働条件1ヶ月あたりの電気代目安
キッチンの換気扇(弱)24時間つけっぱなし約112円~
エアコン(冷房)1日8時間使用約7,600円
浴室乾燥機(乾燥機能)1回3時間、毎日使用約3,600円
こたつ(中設定)1日5時間使用約2,400円

※消費電力や使用状況により金額は変動します。

表を見ると、換気扇の電気代は他の家電に比べて圧倒的に安いことがわかります。電気代を気にしてこまめに消すよりも、つけっぱなしにして得られるメリットの方がはるかに大きいのです。

「電気代がもったいない」と思うより、“安く空気清浄機を動かしている”と考えましょう。
つけっぱなしにする際は「弱運転モード」または「常時換気」を使用し、
深夜は静音設定に切り替えると最適。
モーターの消耗は最小限で、電気代も気にならないレベルです。

この章のポイント
  • 電気代=「消費電力 × 時間 × 単価」で算出可能。
  • 弱運転(5W)なら24時間×30日=約112円/月(31円/kWh計算)。
  • 強運転でも月900円未満と、家電の中で最も低コスト。

電気代より大きい!換気扇をつけっぱなしにする3つのメリット

わずかな電気代で換気扇をつけっぱなしにすることは、私たちの暮らしに大きなメリットをもたらします。特に「家の維持」と「家族の健康」という観点から、その重要性を見ていきましょう。

結論

キッチン換気扇の常時運転は、家の健康維持に直結します。
湿度の高い環境では、カビ・結露・腐食の原因となる水蒸気を素早く排出し、
建材・接着剤から発生するホルムアルデヒドなどの有害ガスの除去や
調理臭や生ゴミ臭、ペット臭にも効果的です。
換気は“目に見えない掃除”。電気代よりも住環境改善の価値が上回ります。

メリット1:カビ・結露を防ぎ、大切な家を守る

キッチンは調理で発生する水蒸気により、家の中でも特に湿気がこもりやすい場所です。この湿気を放置すると、壁紙の裏や窓際にカビが発生したり、結露によって壁材や木材が傷んだりする原因になります。

換気扇を常時稼働させることで、室内の余分な湿気を効率的に排出し、カビや結露の発生を根本から防ぎます。これは、不快な見た目や健康被害を防ぐだけでなく、家の劣化を防ぎ、大切なマイホームの資産価値を長く保つことにも繋がるのです。

メリット2:シックハウス症候群のリスクを低減

現代の住宅は気密性が高いため、意識的に換気しないと空気がよどみがちです。実は、建材や家具、接着剤などから揮発する化学物質が室内に滞留し、頭痛やめまいなどを引き起こす「シックハウス症候群」が問題になっています。

2003年の建築基準法改正で24時間換気システムの設置が義務付けられたのも、この対策のためです。キッチンの換気扇を常時回しておくことは、この24時間換気システムを補い、室内の汚れた空気を排出し続ける上で非常に有効です。目に見えない化学物質から家族の健康を守る、重要な役割を果たします。

メリット3:料理のニオイや生活臭を素早く排出

焼き魚や揚げ物など、調理後のニオイがリビングまで広がって、なかなか消えないという経験はありませんか?換気扇をつけっぱなしにしておけば、調理中に発生するニオイや油煙を素早く排出し、カーテンやソファへのニオイ移りを防ぎます。

また、キッチン周りの生ゴミの臭いや、ペットのいるご家庭の生活臭など、様々なニオイを常に排出し続けてくれるため、家全体をクリーンで快適な空気環境に保つことができます。急な来客時にも安心です。

「換気=家の健康管理」と考えましょう。
特に冬場は結露・湿気が溜まりやすく、放置すると壁材の内部腐食を招きます。
つけっぱなし運転を継続することで、暖房効率や建材耐久性も向上。
リフォーム費用に比べれば、月100円の換気投資は破格の予防策です。

この章のポイント
  • 湿気除去でカビ・結露防止=家の寿命延長。
  • 揮発性有機化合物(VOC)排出でシックハウス対策。
  • 調理臭・生活臭を低減し、家全体の空気質を改善。

あなたの家はどっち?換気扇の種類と特徴を徹底比較

キッチンの換気扇には、主に「プロペラファン」と「シロッコファン」の2種類があります。それぞれの特徴を知ることで、ご自宅に合った使い方や将来の交換の参考になります。

結論

プロペラファンはシンプル構造で安価・メンテしやすい反面、外気影響を受けやすく騒音が大きく、
シロッコファンは遠心力でダクト排気し、静かで安定した風圧を維持するため、
マンションや高気密住宅にはシロッコ型が最適です。
価格は高いものの、省エネ性・静音性・設置自由度で優れています。

【壁付け主流】プロペラファンの特徴

プロペラファンは、扇風機のような羽根が回転し、直接屋外へ空気を排出するタイプです。構造がシンプルなため、比較的安価で掃除がしやすいのが特徴です。パワフルに大量の空気を排出できますが、ダクトを通さず直接排気するため、外の風が強い日には換気能力が落ちたり、外の音が聞こえやすかったりするデメリットがあります。主に外壁に面したキッチンに設置される、昔ながらの一戸建てでよく見られるタイプです。

【マンション主流】シロッコファンの特徴

シロッコファンは、円筒状のケーシングの中に多数の小さな羽根がついたファンで、「遠心力」を利用して空気を吸い込み、ダクト(排気管)を通して屋外へ排出します。プロペラファンに比べて静音性が高く、外風の影響を受けにくいのが最大のメリットです。ダクトを使うため、キッチンの場所を選ばず設置でき、現在のマンションや気密性の高い戸建て住宅では主流となっています。ただし、構造が複雑なため価格は高めで、掃除に手間がかかる点がデメリットです。

性能・コスト比較表

項目プロペラファンシロッコファン
構造シンプルな羽根がむき出し多数の羽根がケーシング内にある
換気方式直接排気(軸流式)ダクト排気(遠心式)
換気性能風量は多いが、風圧は弱い風圧が強く、安定している
適した住居一戸建て(外壁に面したキッチン)マンション、気密性の高い住宅
騒音比較的大きい(ゴー、ブォー)比較的静か(ウィーン、ジー)
清掃性容易手間がかかる
本体価格安価高価

設置環境に合わせたファン選びが重要です。
外壁に面した戸建てならプロペラ、密閉性の高い住居ならシロッコ。
どちらの場合もフィルター掃除を怠ると効率が落ち、
同時に電気代も上がります。年2〜3回の分解清掃を目安にしましょう。

この章のポイント
  • プロペラ=直接排気で強力だが騒音多め。
  • シロッコ=静音・高圧型で現代住宅向き。
  • 構造と換気経路が異なるため、清掃方法も別。

明日からできる!キッチンの換気扇、賢い電気代節約術4選

換気扇の電気代はもともと安いですが、少し工夫するだけでさらに賢く節約できます。今日からすぐに実践できる4つの方法をご紹介します。

結論

節電の基本は「使い分け」「掃除」「給気」「省エネ機器」です。
調理時は強運転、常時は弱運転の徹底がカギ。
油汚れを放置するとモーター負荷が増し、消費電力が上がります。
また、給気口を開けることで空気の流れを最適化。
10年以上経過した換気扇はDCモーター搭載機に交換すると、
電気代が半分以下になるケースもあります。

節約術1:運転モードを使い分ける

最も簡単で効果的なのが、状況に応じて運転モードを使い分けることです。

  • 調理中やニオイが強い時「強」運転でパワフルに換気
  • 調理後やお湯を沸かすだけ「弱」運転で静かに換気
  • 上記以外の時間帯「弱」または「常時換気モード」でつけっぱなし

このようにメリハリをつけるだけで、無駄な電力消費を抑えつつ、常に快適な空気環境をキープできます。

節約術2:【最重要】定期的な掃除で換気効率をアップ

換気扇の節約において、最も重要なのが「掃除」です。フィルターやファンに油汚れやホコリが溜まると、空気の吸い込みが悪くなり、ファンを回すために余計な電力を消費してしまいます。モーターにも負荷がかかり、寿命を縮める原因にもなりかねません。

定期的な掃除で換気効率を最適な状態に保つことが、結果的に一番の電気代節約に繋がるのです。私も実際に掃除をしてみたら、音が静かになり、空気の吸い込みも良くなったのを実感しました!

プロ直伝!シロッコファンの油汚れ撃退ステップ

少し手間に感じるシロッコファンの掃除も、手順さえ分かれば大丈夫です。

  1. 安全確保:必ず換気扇のブレーカーを落とすか、電源プラグを抜きます。コンロや床を新聞紙などで養生しましょう。
  2. 部品の取り外し:取扱説明書を確認しながら、整流板、フィルター、ベルマウス(ファンの手前にある円盤)、ファン本体の順に取り外します。ファン中央のネジは時計回りに回すと緩む逆ネジの場合が多いので注意してください。
  3. つけ置き洗い:シンクにゴミ袋を広げ、45~60℃のお湯とアルカリ性洗剤(セスキ炭酸ソーダや市販の専用クリーナー)を入れ、取り外した部品を1~2時間つけ置きします。
  4. 汚れを落とす:浮き上がった油汚れを、古歯ブラシやスポンジでこすり落とし、水でしっかり洗い流します。
  5. 乾燥と組み立て:すべての部品を完全に乾かしてから、取り外した逆の手順で組み立てれば完了です。

節約術3:給気口を確保して空気の流れを作る

換気は、汚れた空気を「排出」するだけでなく、新鮮な空気を「給気」することがセットで初めて効率的に行われます。換気扇を回すときは、部屋のどこか一箇所、窓を数センチ開けるか、壁にある給気口を開けておきましょう。

これによりスムーズな空気の通り道ができ、換気扇が最小限のパワーで最大限の性能を発揮できるようになり、節電に繋がります。

節約術4:古い換気扇は省エネモデルへの交換を検討

もしお使いの換気扇が10年以上前の古いモデルなら、省エネ性能の高い最新機種への交換も有効な選択肢です。特に、従来のACモーターではなく「DCモーター」を搭載したモデルは、消費電力が半分以下になることも珍しくありません。

初期費用はかかりますが、毎月の電気代削減効果や、静音性の向上、掃除しやすい最新機能などを考えれば、長期的に見て非常にお得な投資と言えるでしょう。

掃除は最強の節電策。月1回フィルターを外して中性洗剤で洗うだけでも十分効果あり。
シロッコファンは「つけ置き洗い→完全乾燥→逆ネジ取付」を意識。
給気口を塞がない、外気の流入を確保するなど“空気の通り道”を意識すると、
換気効率が向上し、同時に電気代も下がります。

この章のポイント
  • 運転モードの使い分けが最も効果的な節電手法。
  • 油汚れの蓄積は風量30%低下・電力15%増加。
  • DCモーター化で従来比50%の省エネが可能。

賃貸でも大丈夫?換気扇の電気代に関するQ&A

ここからは、賃貸物件にお住まいの方や、その他の細かい疑問についてお答えします。

賃貸の換気扇が古くてうるさい。どうすればいい?

まずは大家さんや管理会社に相談してみましょう。自己判断で修理や交換を行うのは契約違反になる可能性があるため避けてください。ただし、運転音の大きさは、ファンに溜まったホコリや油汚れが原因の場合も少なくありません。まずは許可を得た上で、ご自身でできる範囲の掃除を試してみることをおすすめします。

換気扇をつけっぱなしにすると壊れやすくなる?

その心配はほとんどありません。換気扇のモーターは、連続運転を想定して設計されています。むしろ、頻繁に電源をオン・オフする方が、スイッチやモーターに負荷がかかり、故障の原因になることがあります。適切なメンテナンス(掃除)さえ行っていれば、つけっぱなしが原因で寿命が縮まることは考えにくいでしょう。

24時間換気システムがあれば、キッチンの換気扇は不要?

いいえ、それぞれ役割が異なります。24時間換気システムは、家全体の空気をゆっくり入れ替える「全体換気」が目的です。一方、キッチンの換気扇は、調理中に発生する油煙やニオイ、水蒸気を集中的に排出する「局所換気」の役割を担います。両方を適切に使うことで、家の空気は常に快適に保たれます。

まとめ

キッチンの換気扇について、長年のモヤモヤは解消されたでしょうか。

  • キッチンの換気扇を「弱」で24時間つけっぱなしにしても、電気代は月々百円~数百円程度と非常に安い。
  • つけっぱなしにすることで、カビや結露を防いで家を守り、室内の空気を清潔に保って家族の健康を守るという大きなメリットがある。
  • 定期的な掃除こそが、換気効率を維持し、無駄な電力消費を抑える最も効果的な節約術である。

これからは、電気代を過度に心配することなく、換気扇を積極的に活用してください。キッチンの換気扇は、賢く使えば電気代を抑えつつ、家と家族の健康を守ってくれる「最強の味方」です。

この記事を参考に、あなたのご家庭に合った最適な使い方を見つけて、コストを抑えながら快適な住環境を手に入れましょう。

参照

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