「子どもが毎日使うゲーム機、電気代はいくらかしら?」「冬に使うホットカーペット、つけっぱなしにしたら家計は大丈夫?」
毎月の電気代の請求書を見て、どの家電が原因なのかわからず、漠然とした不安を感じていませんか?
ご安心ください。この記事を読めば、その不安は解消されます。結論からお伝えすると、200W(ワット)の家電を1時間使ったときの電気代は、約6.2円です。
この記事では、電気代について徹底解説し、今日からすぐに実践できる効果的な節約術を紹介します。
電気代の仕組みを正しく理解し、家計の無駄をなくす第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう。

- 200Wの電気代は1時間約6.2円。使い続けると月に4,000円超えも。
- ホットカーペットやゲーム機は電気代が高め。特に長時間使用に注意。
- 家電の節電には「設定温度」「省電力モード」「断熱」がカギ。
- 待機電力が家庭の電気代の6%を占める。電源タップなどで簡単に対策可。
- 電力プランの見直しで根本的に節約可能。比較サイトの活用がおすすめ。
200Wの家電を1時間使うと電気代は約6.2円。1日中つけっぱなしにすると月約4,464円にもなり、意外と負担は大きめ。ホットカーペットやゲーム機などの身近な家電は、使用時間が長くなりがちなので注意が必要です。節約には、家電の使い方の見直し・待機電力のカット・電力プランの見直し・省エネ家電への買い替えが有効です。
【基本】200Wの電気代はいくら?1時間・1日・1ヶ月の料金を計算

まずは基本となる電気代の計算方法から見ていきましょう。「計算」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、仕組みはとてもシンプルです。
電気代の計算は意外と簡単!基本の計算式を解説
家電の電気代は、3つの要素を使って計算できます。
- 消費電力(W): 家電が動くために必要な電力。製品のラベルや説明書に記載されています。
- 使用時間(h): その家電を何時間使ったか。
- 電力料金単価(円/kWh): 電力会社と契約している電気1kWhあたりの料金。
計算式は以下の通りです。
消費電力(W) ÷ 1000 × 使用時間(h) × 電力料金単価(円/kWh) = 電気代
Wを1000で割るのは、料金計算の単位である「kW(キロワット)」に変換するためです。電力料金単価は契約プランによって異なりますが、この記事では、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価31円/kWh(税込)を使って計算します。
この式に200Wを当てはめてみると、「200W ÷ 1000 × 1時間 × 31円/kWh = 6.2円」となります。これが「200Wの電気代は1時間約6円」の根拠です。
【早見表】200Wを使い続けた場合の電気代
では、200Wの家電を使い続けると電気代はいくらになるのでしょうか。使用時間別にシミュレーションした結果を下の表にまとめました。
使用時間 | 電気代 |
---|---|
1時間 | 約6.2円 |
1日(8時間使用) | 約49.6円 |
1日(24時間つけっぱなし) | 約148.8円 |
1ヶ月(1日8時間使用) | 約1,488円 |
1ヶ月(24時間つけっぱなし) ※30日で計算 | 約4,464円 |
「1日つけっぱなし」にすると約149円、それが1ヶ月続くと4,000円を超えてくることがわかります。小さな電力でも、積み重なると大きな金額になりますね。

普段使う家電の「消費電力W」をまずチェック!使いすぎてないか振り返ろう。使い方によっては見えない無駄が蓄積している可能性あり。
- 消費電力(W)→kWに換算し、使用時間と料金単価で掛け算するだけ。
- 契約している電気料金単価を把握するのが前提。
- 単純な計算でも、数十円の差が月・年単位で大きくなる。
【具体例】あなたの家の「200W」はどれ?身近な家電の電気代一覧


「200Wの家電」と聞いても、具体的にどんなものがあるかピンとこないかもしれません。ここでは、私たちの身の回りにある200W前後の家電と、その電気代を見ていきましょう。
200W前後の消費電力を持つ家電の例
実は、200W前後の家電は家庭内にたくさんあります。
- 暖房器具: 1畳用ホットカーペット(強)、こたつ(弱)
- キッチン家電: 食器洗い乾燥機(乾燥時)、炊飯器(保温時)
- AV・情報機器: デスクトップパソコン、大型テレビ、ゲーム機(PS5など)
- その他: 300Lクラスの冷蔵庫、除湿機、水槽用ヒーター
これらはあくまで一例です。製品の性能や使い方によって消費電力は変動しますので、お使いの家電の表示を確認してみてください。
【一覧表】家電別!200W前後の電気代シミュレーション
それでは、代表的な家電の電気代をシミュレーションしてみましょう。ご家庭の状況と照らし合わせながらご覧ください。
家電製品 | 消費電力の目安 | 1時間あたりの電気代 | 1ヶ月の電気代(1日3時間使用) |
---|---|---|---|
1畳用ホットカーペット(強) | 約200W | 約6.2円 | 約558円 |
デスクトップPC(通常作業) | 約150W | 約4.7円 | 約423円 |
ゲーム機(PS5) | 約200W | 約6.2円 | 約558円 |
液晶テレビ(50V型) | 約150W | 約4.7円 | 約423円 |
除湿機 | 約180W | 約5.6円 | 約504円 |
※電力料金単価31円/kWh、1ヶ月30日で計算 |
お子さんが長時間使うゲーム機や、リビングでつけっぱなしにしがちなテレビも、1ヶ月単位で見ると数百円の電気代になっていることがわかります。
特に注意!ホットカーペットの電気代
冬場の必須アイテムであるホットカーペットは、設定温度やサイズによって消費電力が大きく変わるため特に注意が必要です。例えば、3畳用のホットカーペットを「強」で使うと、消費電力は700W以上に達することもあります。
節約のコツは、断熱シートを下に敷くことです。床からの冷気をシャットアウトし、熱が逃げるのを防ぐだけで、保温効果が格段にアップします。設定温度を「中」や「弱」に下げても暖かさをキープできるため、大きな節電に繋がります。
意外とかかる?PC・ゲーム機の電気代
テレワークで使うデスクトップPCや、お子さんが熱中するゲーム機も、電気代が気になる家電です。特に高性能なゲーミングPCや、PS5のような最新ゲーム機は、処理が重い作業(グラフィックのきれいなゲームなど)をすると消費電力が跳ね上がります。
PS5の場合、ゲームプレイ中は約200Wを消費しますが、メニュー画面では約80Wまで下がります。使わないときはこまめに電源を切る、あるいは省電力設定の「スタンバイモード」を活用することが大切です。ただし、スタンバイモードでもわずかに電力を消費するので、長時間使わない場合は完全に電源をオフにするのが最も効果的です。



「家族で誰が・どれを・どれだけ」使ってるかを把握すると無駄が見える!
- ゲーム機・PC・テレビなど「毎日長く使う家電」は節電対象。
- ホットカーペットは消費電力が高く、特に注意が必要。
- 実際のW数は型番・使用設定で変動する点も見逃せない。
【実践】すぐに始めよう!今日からできる電気代節約術


電気代の仕組みや家電ごとの料金がわかったところで、いよいよ実践編です。ここでは、家計の専門家であるFPが、今日からすぐに始められる効果的な節約術をご紹介します。
家電ごとの賢い使い方で無駄をカット
まずは、今ある家電の使い方を見直すことから始めましょう。
- エアコン: 夏の冷房は設定温度を1℃上げる、冬の暖房は1℃下げるだけで約10%の省エネになります。扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると、効率よく部屋全体を快適な温度に保てます。
- 冷蔵庫: 食品を詰め込みすぎない(7割程度が目安)、ドアの開閉時間を短くする、壁から適切な距離を離して設置する、といった工夫で冷却効率が上がり、消費電力を抑えられます。
- 照明: 使わない部屋の電気はこまめに消す習慣をつけましょう。照明器具をLEDに交換するだけで、消費電力を大幅に削減でき、長寿命なので交換の手間も省けます。
買い替えも検討?省エネ家電の選び方
もし10年以上同じ家電を使っているなら、省エネ性能の高い最新モデルへの買い替えが、長期的に見て最も効果的な節約になる場合があります。
資源エネルギー庁のデータによると、10年前の冷蔵庫を最新のものに買い替えると、年間で約40〜47%もの省エネに繋がるとされています。これは年間の電気代に換算すると、数千円単位の節約になる可能性を意味します。買い替えの際は、初期費用だけでなく、省エネ性能を示すラベル(省エネ基準達成率など)を確認し、ランニングコストまで含めて考えるのが賢い選択です。
見落としがちな「待機電力」を賢く節約
待機電力とは、家電の電源がオフになっていても、コンセントに繋がっているだけで消費される電力のことです。テレビやレコーダー、PCなどが代表例で、家庭の全消費電力の約6%を占めるとも言われています。
この見えない電気代をカットするには、使わない家電のプラグをコンセントから抜くのが一番です。抜き差しが面倒な場合は、スイッチ付きの電源タップを活用しましょう。寝る前や外出前にスイッチを一つ切るだけで、複数の家電の待機電力をまとめてカットできます。



「LED化」「冷蔵庫の詰めすぎ防止」など、今日から一つずつ実行していこう!
- エアコンは「1℃の調整」で10%前後の節電に。
- 冷蔵庫や照明の使い方にも大きな節約効果。
- 家電の使い方次第で、即効性ある節約が可能。
【根本改善】電力会社のプランを見直してみよう


日々の節約と合わせて行いたいのが、電気料金プランそのものの見直しです。2016年の電力自由化以降、私たちはライフスタイルに合わせて電力会社や料金プランを自由に選べるようになりました。
例えば、日中は家にいることが少ないご家庭なら「夜間の電気代が安いプラン」、オール電化住宅なら専用のお得なプランなど、選択肢は様々です。電力会社の比較サイトなどを利用して、ご自身の家庭に最適なプランを探してみることをおすすめします。契約を見直すだけで、毎月の電気代が固定で安くなる可能性も十分にあります。



「一括スイッチOFFできるタップ」で寝る前にまとめて切るとラク&お得。
- 待機電力は家庭全体の約6%、年間で数千円の無駄に。
- スイッチ付き電源タップで対策可能。
- 「毎日触らない家電」から対策を始めるのが効率的。
まとめ:200Wの電気代を知って、賢い節約生活を始めよう


今回は、200Wの電気代について、具体的な計算方法から家電別の料金、そして効果的な節約術までを解説しました。
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 200Wの電気代は1時間あたり約6.2円
- 電気代は「消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力料金単価」で計算できる
- ホットカーペットやPC、ゲーム機など身近な家電の電気代を知ることが大切
- 日々の使い方を見直し、待機電力をカットするだけでも節約効果は大きい
- 根本的な改善には、省エネ家電への買い替えや電力プランの見直しが有効
「電気代が高い」という漠然とした不安も、こうして具体的な数字に落とし込んでみると、対策が見えてきます。この記事を参考に、ぜひご家庭の電気の使い方を見直し、賢い節約で家計にゆとりを生み出してください。